レオタード ミラー

社交ダンス
【ジュブナイル】
レオタード子供用
私が作っています

レオタードミラー店長
佐藤 典子
(踊りは何でもスキ)
店主は、長年のダンス愛好家です。その経験と洋裁の技術を生かし、踊りやすく、≪着心地の楽なレオタード≫を製作、通販しています。どれも良い生地で丁寧に縫いました。たくさん欲しいお稽古着ですから、お求め安い価格でご提供します。様々なダンスのレッスンにどうぞお試し下さい。
■遠い記憶ほど鮮明です
年をとると、最近の事はすぐに忘れて、昔の事はよく覚えている・・・とよくいいますね。
私も本当にそう思います。
自分ももう年なんだな~と・・思いたくないけど、実感しないではいられません。
なぜかと言うと・・
子供たちのレッスンの仕事をしていますが、なんとも名前が覚えられないのです。
子供の数が多いから無理もないのですが、それにしても覚えが悪いのはやはり年のせいかも知れないな~
でも、最近の子供の名前って、難しいんですよね。
昔なら、桂子、良子、和子、順子・・・ちょっと変わったところでは、さおり、えり、みどり、りか・・・こんな感じかな。
今なんて、りお、りおん、かのん、もえか、しおん、るうか、みゆう・・・それもすごい難しい漢字!(書けません、全然覚えてない・・)
男の子もいるのですが、ずっと数も少ないし、名前も難しいとはいえ女の子ほどではありません。
この、膨大な数の女の子たちのずべての顔と名前を一致させる事が出来る日が来るのだろうか・・?
昔の事はよく覚えているという点で・・・自分がこの子供たちの年齢の頃のこと、私ったら本当によく覚えているんです。
幼稚園の年長さんになった時の事。
私はすみれ組。
となりの教室は、新しく出来たゆり組でした。
この二つの組は、どちらも年長さんでしたが、すみれ組は2年もしくは3年保育の子供で、ゆり組は1年保育の子供たちと言う具合に分けられていたのです。
私は2年保育だったので、すみれ組だったという訳です。
ゆり組は、私がすみれ組に上がる時に出来た、新しい組でした。
たびんその時、子供の数が多くて一つの教室に年長さん全員が入りきらなかったのでしょうね。
それで、1年保育の子供のクラスを新設したのでしょうね、想像ですが・・・
新しい組の為の新しい教室。
4月の始業式に間に合わせて、建て増しし、新学期の時には真新しくて、とても可愛い教室が出来上がっていました。
すみれ組の私は、いつもそのゆり組のきれいな様子を横目で見ていたんです。
休み時間になると、どこの教室で遊んでも良い事になっていたので、私はいつもゆり組に遊びに行っていました。
近所のお友達もいたし!(けんちゃんという男の子、今も元気かしら・・?)
ゆり組の教室は、すべてが新しくて、素敵でした。
ゆり組のみんなは幼稚園1年目の子ばかりですから、かばんや制服もみんな新しくてきれいなんです。
それに、ゆり組の教室はおもちゃも絵本も、みんな新品。
私は絵本が大好きな子供でしたので、いつもいつもゆり組に行っては、新しくてきれいな絵本を開いて見ていました。
すみれ組の絵本は、全部長年の子供たちの手垢にまみれ、開いた本の真ん中が裂けて中の糸が見えるようで、その上、四角いはずの本の角が全部つぶれて、丸くなっていたんですもの。
そんな訳で、いつもゆり組で遊ぶ私でした。
でも、今思えば、おもちゃや絵本を教室が増えた分買い足すのは分かるけれど、全部、それを新しい教室に備え付ける必要もないのでは?
すみれ組や他の組の本を新しくしてあげても別に良い訳ですよね。
きっと、大人たちは子供がそんなに敏感に反応するとは思いもしなかったのでしょうね。
だけど、こうして今でも鮮明に覚えているほど、そのことは私にとって大きな事件だったのです。
今、同じ年頃の子どもと接していて、思います。
この子たちの中には、私の様な子がいるかもしれないと・・・
この一つのレッスンが1回1回大事件で、大人になっても、あの時先生がこう言った!という風に鮮明に覚えているかもしれないと・・・
そのころ私はもう生きてないかも知れませんね。
昔の事はよく覚えている・・・という話からこんなに発展してしまいました。
でも、本当によく覚えているでしょう?
日時:2012年3月21日 09:54